ミネラルがなければダメ?
ミネラル=健康?美味しい?
よくお客様からミネラルの無い純水では体に必要なミネラルを吸収出来ないのでは?と御質問を頂きます。ここでは飲料水に含まれるミネラルの意味について考えてみたいと思います。
確かにROの純水はミネラルがほとんど存在しない水です。しかし日本の水は元々ミネラル濃度の非常に低い軟水です。高い山の上に積もる雪を溶かした 水はROの純水に非常に近い水質です。ミネラルの無い水は私達の健康に問題を起こすのでしょうか?水道水でも河川の上流域ではミネラル濃度の低い非常に軟 水の水です。下流域で水道水の中に増えるミネラルの大部分は上流域の下水の混入によるものです。水道も下水も同じ川を流れているからです。大きな不純物は 浄水場で除去され細菌は塩素殺菌されますが最小単位のイオンの形態で存在するミネラルは除去出来ずに下流へ行けば行くほど増えて行きます、これは”体に必 要なミネラル”なのでしょうか?
ミネラル=栄養という考え方について、日本人はミネラルと言えば体に良いものだと思い込まされています!?
ほとんどのボトルウォーターはミネラルがいっぱいと宣伝しています!?
体に有害な物質も『ミネラル』
しかし、ここで覚えて頂きたいのは、鉛、水銀、カドミウムといった有害な重金属もまたミネラルなのです。この様な有害ミネラルの人体へ の蓄積が老化 や慢性疾患の一因になっている可能性について、研究が進んでいます。飲料水だけでなくマグロ等の大型海水魚に含まれる水銀の有害性が指摘され、妊婦のマグ ロの摂取量は1回80gで週2回以下に抑えるよう厚生労働省より指針が出されています。これは有害ミネラルの一例ですが、このような”有害ミネラルを人体 へ入れない、排出する”が現在、アンチエイジング(抗老化)治療のひとつに考えられています。
カルシウムやマグネシウム等、体に良いとされるミネラルの含有量は表示しても、人体に有害なミネラルを表示しているミネラルウォーターは在りません。
ミネラルウォーターの中には有害なミネラルは存在しないのでしょうか?有害なミネラルだけを選択的に除去する事は不可能です。
浄水器で有害ミネラルを除去するためには無害な良いミネラルも除去せざるを得ないと言うことです。
「有害物質を除去してミネラルはそのまま」と宣伝している浄水器は基本的に活性炭主体で中空糸膜orセラミックor不織布の組み合わせで作られた簡単な構造の浄水器ですフィルターの孔の大きさが大きいため有害ミネラルは素通りです。
ミネラルウォーターが日本で販売され始めた頃、「ミネラルウォーターでミネラル補給」=「健康増進」と言うイメージ付けがされました。今までタダ同然に考がえていた水を高値で販売する為には当然、付加価値が必要であったと言う事でしょう。
健康のためにミネラル水?
また水に含まれるミネラルは無機ミネラルで、ミルク等食物に含まれる有機ミネラルよりも体への吸収効率が悪く量的にも少ないものです。たとえば健康 補助食品として販売されているサプリメント類は体に吸収し易くするために、イースト菌などの人体に無害な菌にミネラルを食べさせ有機ミネラルに換えている のです。
たとえ量だけを考えても、カルシウム濃度が比較的高い「ヴィッテル」でカルシウムを得るためには牛乳の5倍の量が必要です。
更に体内への吸収効率を考えれば、コップ一杯の牛乳を飲むのか、ドラム缶一杯のミネラルウォーターを飲むのかの選択ではないでしょうか?
本当に水からミネラルを吸収出来るのでしょうか?
最近、 女性に人気のコントレックス等の様にカルシウム濃度の高いミネラルウォーターもありますが、女性達はミネラル補給ではなく、便通が良くなるのでダイエットの為にコントレックスを飲んでいるのです。
高濃度のカルシウム等の無機ミネラルを腸が吸収出来ずに軽い下痢を起こしている状態です。吸収出来ずにと言うよりは無機ミネラルはやたら吸収してはいけないモノとして人体の機構が識別して早く体外に排出させる為に下痢を起こしているのでしょう。
ミネラルウォーターの中に含まれるミネラルが元々少量で、更に吸収効率が悪いため量が多いものは吸収出来ずに下痢をする。ミネラルウォーターに期待するのは無理な様です。
有害物質が含まれている可能性も…
また、吸収率の低い無機ミネラルですが、中には微量でも体内に蓄積し易く有害なミネラルである鉛、水銀、カドミウム等が存在しています。
1992年にニューコープの商品開発センターがミネラルウォーター国内産38種、外国産15種を分析したところ、全サンプルの15.1%から平均4.3ug/リットルのトリハロメタンを検出しています。
ミネラルウォーターと言えど、必ずしも安全な水とは限らないのです。
更に現在の水道水には数百種類の有害物質が存在していると言います。極微量のミネラルを確保するために、多くの有害物質が野放しになってしまうのではないでしょうか。
「ミネラル補給」は他の食物から
ミネラルや栄養は本来食物から摂取するものです。
水や土壌に含まれるミネラルを植物が有機ミネラルとして蓄え、それを食べる動物が、その体にミネラルを含んだ栄養を蓄えるのです。人間は水から直接ミネラルを補給しているのではなく、食物連鎖の中でミネラルを補給するのです。
日本の水はカルシウムが少ないから日本人はカルシウム不足になる。だから外国のミネラルウォーターを飲むことを処方箋とするのは短絡的な考えです。
途中の過程の抜けた処方箋では効果も期待できません。
ROシステムは安全基準の非常に厳しい米国で10数年使用されていますが、RO水を飲んだ人がミネラル不足で健康被害にあった事はありません。
もし米国でその様な事が起これば、少なくとも注意書きが添えられるでしょう「RO水を飲み続けるとミネラルが不足する恐れがありますのでご注意くだ さい」と、当然、当社の製品にはそんな注意書きはありません。ミネラル不足を訴える方は浄水器を販売されている方ではないですか?その浄水器は活性炭主体 の高額な浄水器ではありませんか?
ミネラルの無い水は美味しいの?
先ほどの栄養面の事とともに良くお客様から御質問を頂くのが「ミネラルの無い純水は味も素っ気もなく不味い水なのでは?」と言うものです。これも他 方式(活性炭?セラミック?)の浄水器を販売されている方からの話が主でしょう。「ピュアウォーターは水本来の味ではなくスカスカしている。」などがよく 他方式浄水器のホームページなどに記載されています。
ミネラルは確かに水の味を変えます。しかし水本来の味とはミネラルを含まない雪解け水や超軟水と言われる屋久島の縄文水の様な水の味ではないでしょうか?
一般的にはカルシウムの多い水は口の中にゴワゴワした舌触りを残し、美味しい水とは思えませんし、日本で美味しいとされる天然水のほとんどはミネラル濃度の低い軟水系の水ですからROの水の味はそれに近いと言えます。
また水道水の塩素などは塩辛さを感じさせる成分ですので、その様な不純物の存在しない純水はほとんどの人が甘いと感じます(冷やすと一層甘く感じます)。
しかし、味覚は個人的な好みもありますので全ての人が美味しいと感じる事もまた無いでしょう。ピュアウォーターは赤ちゃんの粉ミルク用の水として薬 局で販売されていますので実際に飲んでみてご判断頂くのが一番でしょう。弊社のデモ機無料貸し出しをご利用になるのも宜しいでしょう。水の味は温度にも左 右されます、冷やして飲むのがやはり美味しいです。
ROシステムの水は水道水中の不純物のほとんどを取り除いた超軟水の水です。
その水質は大自然の源流水よりも純度が高く、RO水はとても美味しく安全です。
TDSメーターによる電解質量測定 | |
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アメリカの水道水(L.A.で測定) | 300ppm以上 |
日本の水道水(関東地域で測定) | 100~200ppm |
市販ミネラルウォーター (日本産 軟水系) |
60~70ppm |
ROシステムの水 | 4~8ppm |
TDSメーターは水の導電量をppmに換算して総電解質濃度を測定しています。
水の中に溶け込まないコロイド状の物質については測定出来ませんがRO水は分子構成の大きな物質は通過できませんからROの水についての測定値は確度が高いと言えます。
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